ぎっくり上海ライブ 2005-02-22
広東省のライブを終えて次の日にあったかい深センから上海に向かった。空港に降りると寒い寒い!
そこは雪も降るくらいの寒い寒い上海であった。
ちょうどこの時も旧正月ばりばりで上海の夜に花火がバンバン上がっていた。
今回の上海滞在はライブと打ち合わせの目的で来たのであるが、
ちょうど初日にいとこが日本から上海に旅行で来ていたので会いに行く。
伊丹谷の叔父、叔母は上海に駐在しており、その息子が上海に両親がいる間に旅行に来たというわけである。
いとことは幼い頃からのなが?い付き合いで実の兄、叔父叔母は実の両親のような存在なのだが、
まさかお互い上海で会うとは思ってもみなかったね?。
と盛り上がる。いやはや長い人生何がアルか解らない・・・
もともと日本でブラス(管楽器)ロックをやっていた伊丹谷としては
いつの日か伊丹谷中国バンドにフルホーンセクションを入れたいと思っており(
中国には日本に比べてブラスセクションの入ったバンドは少ない。)、
上海の音楽関係の人に『上海のブラスセクションの入ったバンドを見に行きたい』と相談したところ、
上海の某ホテルに上海のビックバンドがあるという事を調べてもらい、
今後の為にそのビックバンドのリハーサルを見学しに行く。
これがなかなかイイ感じだった。
伊丹谷中国バンドにホーンセクションも間近?
そしてその夜、上海の民族フュージョンバンドのライブもあるという事を聞き、それも見に行く。
これもなかなかよかった。是非香港の民族フュージョンバンドSIUもアークでライブをしてもらいたい。
そして次の日、いよいよ伊丹谷上海バンドのリハーサル。今回の上海滞在の主な目的は、
今後の上海での活動に備えて(5月にも上海でのライブが予定されてる為)バンドを作ること。
そのために、上海ARKで初対面の上海バンドとリハーサルを1日だけ行ない、
リハーサルの雰囲気が良ければ次の日にそのまま上海 ARKでいきなりシークレットライブを行ってしまおう!
ということになっていた。
ということでまずは上海バンドとのリハーサル。
とにかくバンドのテクニックは実力派が集まっている為、完璧。
1日仕上げのリハは想像していたよりもうまくいって結局、
次の日にARKのステージにいきなり飛び入り出演する事になった。
今回の 伊丹谷上海バンドメンバー
vo 伊丹谷良介
g Buo xu zhong
b Shao min
key Dong Yin
dr Yuan chao zhen
per Steave
そしてライブ当日。
当日のお客さんは伊丹谷がステージに出てくる事は全く知らず、
通常のARKの箱バンが出演している日に何の告知も無しに伊丹谷の映像がステージに流れ、
伊丹谷がいきなり登場した。そしてライブは快調に始まった。
みなさん既に御存じだとは思うが、上海ARKは中国でも有名なライブハウスで、
日本の有名なバンドが上海でライブを行なう時には必ずといっていいほど、ここでライブを行なう。
今年はゴスぺラーズもライブを行なったばかりである。
ちなみにこの次の日はジャズの大御所、日野皓正さんのライブでもあった。
今後、上海にいかれる音楽好きの方は一度是非訪れて下さい。
伊丹谷もかなりここの会場にはお世話になっており、
2003年に伊丹谷中国ライブ300回記念の3デイズライブも行なった事もあり、
中国でも思い入れの強い特別な会場の一つである。
以前に伊丹谷のライブを見た事ある方も会場にはいて、初めてみる方も含めてかなりライブは盛り上がる。
ライブは順調に流れ、オーディエンスも盛り上がり、
ライブはラスト2曲目の『愛の銃弾』そしてフィナーレを迎えようとしていたその時っ!!
腰が『グリッ!!!』と嫌な音をたてた。
いつものようにかなり無理な体制でステージで暴れていたのだが何かのタイミングでバランスを崩した。
今まで何百回とライブを行なってきたが、こんなトラブルははじめて。
健康には自信のアル伊丹谷だがはじめての『ライブ中のぎっくり腰』である。。。
とにかくこの瞬間、ステージ上で一瞬声が出なくなり猛烈な痛みが腰に走る。
痛いというか痛みを通り越して顔が一瞬青くなる。あの感じは言葉にできない。
でもその姿をお客さまに見せるのはプロとして最低だし、引っ込むわけにはいかないので、
なんとかお客に気付かれないように気合いで乗り越し、何もなかったようにステージを続けた。
痛みはだんだん治まりとにかくラストの曲まで歌いきった。
(あとでスタッフに聞いたら全然気付かなかったようなのでとりあえず安心。)
ライブ終了後、痛みはあまり気にならなかったなかったので荷物を持ってそのまま会場を出た。
すると外は猛烈に寒い零下に近い温度。意識しなくても反射神経でいきなりの寒さに筋肉が硬直した。
『やばいっ!!』さっきの痛みのアルところにまた猛烈な痛みが走った。
一瞬動けなくなるが気にせずにそのままスタッフとタクシーに乗ってミーティングへ・・・
食事をしながら夜中までミーティングを行ない帰りがけ寒い外へ出た瞬間、
またその寒さで筋肉が硬直っ!びびびびっ!!!!『ウッグウウウッ』
猛烈な痛痛みが腰に走り、もう荷物を持つどころか一人では歩けなくなる。
とにかくマネージャーの肩を借りてやっとの思いでタクシーに乗り込む。
案の定、次の日は全く動けなくなる。
完全にぎっくり腰である。。。
10代の時も無理しすぎてぎっくり腰をやったことがある。
その時と全く症状は同じ。
完全に筋肉の疲労と寒さから来るやつである。
今までも猛烈な寒さとあったかい地域と寒い地域を行ったり来たりしている活動をしている為、
ライブ以外で筋を痛めたりした何度か事はあった。
次の日、上海で腰専門の病院をスタッフに紹介してもらい病院に担ぎこまれ針、
注射(これがいたいのなんのってあ?た!!)、気功?(これ不思議でした)でなんとか歩けるようになるが、
もうそっからはジっとしていても痛いし、動けないし、なさけないのなんの・・・ってありゃしない・・・涙
診査結果は筋肉の疲れと急な寒さから来る急性の一時的な椎間板ヘルニア。
『特に後にひびくわけではないので以後安静にして無茶しないように・・・』とのこと
下記は病院で針治療風景。
この日予定していたミーティングは泣く泣くキャンセル。
仕事したくてもできないほど辛い物はない・・・涙。
次の日コルセットをまいてなんとかミーティングに参加。
針、注射、気功治療が効いたせいか深センに飛行機で帰る時は歩けるようになった。
(上海で腰を痛めた方は伊丹谷御相談下さい。あそこの病院いいですよ。笑)
この後、すぐ深セン、香港に戻り腰を押さえながらなんとかミーティングをこなし、
なるだけ安静にしていまして今は完全に復活です。
完全に痛みもなくなってピンピンしています。
ア?えれ?めにあっちまった。。。
ということで御心配かけたスタッフの方すんませんでした。
まぁそんなこんなでほんと今回の上海はテンヤワンヤでした。
まぁ中国で何百回も無茶なライブやっていて一回もライブ中に身体こわした事ないのが不思議なくらいでしたが
今回は油断してしまいました。
以後気をつけます。
反省。。。
また深センに戻って腰も身体も1から鍛え直しますっ!
モリモリいくぜ!
皆様も健康に御注意を・・・
油断と無茶は禁物です。
ということで今回はこのへんで・・・
そして 今度はいざ上海へ!!