『お久しぶりね~北京ちゃん』 2002-06-18
北京の生活が始まって1週間が経とうとしている。
半年ぶりに訪れた北京はあいかわらず活気に満ちあふれ、また北京が急激なスピードでクレッシェンドしている爆音と爆風を感じている。まるでジェット機が遥かかなたから頭上を一瞬で通り過ぎていくような爆音と爆風を。。。
『あれ?こんなとこにこんなサイバーなビルあったかな?』
『あれ?こんな綺麗な道ここには無かったぞ?』
『あれ?こんなアイドルグループい無かったぞ?』
『あれ?前はこんな物売って無かったぞ?』
『あれ?こんなハイテクなもの日本にも無いぞ?』
『あれ?あんなこ洒落たもん無かったぞ?』
『あれ?こんなイカシタ中国人ね~ちゃん初めて見た。』
『あれ?こんなイカシタ中国人に~ちゃん初めて見た。』
『あれ?これ日本で欲しかった新譜のCDじゃん!!もう出てるの?』
『あれ?これ日本で見たかった映画のDVDじゃん!!もう出てるの?』
『あれ?このストリートアートめちゃイケテルやん!』
19才の時、ニューヨークに滞在していた時と同じような興奮が今の北京滞在にはある。
この年になってあの時の興奮がもう一度味わえるとは夢にも思わなかった。
しかも中国で。。。
あの頃の予定なら今頃僕はNYで暮らしているはずなのだが、なぜか北京で暮らしている。
しかしあのころの夢はなぜか叶っているような気がする。。。。
今、中国では日本と同じ様に?いや日本以上に凄い勢いでワールドカップが盛り上っている。
まるで中国でワールドカップが開催されているかのような雰囲気。。。
『道ばたで喧嘩してるのか?と思ったらWCの話題』
『真剣に仕事の打ち合わせをしてるのか?と思ったらWCの話題』
『マクドナルドの店内に人がぎゅうぎゅうづめ?しかもギャーギャー騒いでいる。 また北京マックで暴動?と思ったら店内のテレビでサッカー放送』
『北京のまちでゴジラがサッカーしてるのか?と思う程クソでかいサッカーボール のモニュメントが街にゴロゴロと。。。』
『このポスターのサッカー選手は誰?と思ったら人気アイドルのポスター』
タクシーの運転手は聞いてもないのに
運転手『日本は昨日、2-2だったな!あの彼のシュートはどう思う?俺ならあそこでは打たね~な~。でも日本は結構いい線行きそうだな!!中国も負けね~ぜ!!アジアも頑張らないとな~!!』
と永遠力説してくる。
伊丹谷『は、は、はぁ~そ、そうですな~。。。。(引きつり笑)。。。』
もう今、北京はどっぷりWC漬けである。
今の北京の盛り上がり方を見てゾッとしたのが、
『2008年にこの街でオリンピック開かれた日にゃ~この街はどないなんねン。。。?』と思った。
明らかに今のWCの盛り上がりよりすんごいはずである。
ン~想像できない。。。。恐るべし2008年北京。。。。
こちらでマッキントッシュの専門店を探しに北京の秋葉原『中関村(チュンカンソン)」へ。。。
デジタル部品屋が死ぬ程入っているバカでかいビルが、ボンボンと建ってる電脳街である。
北京のデジタル物はほとんどここで揃える事が出来る。
北京はマッキントッシュがほとんどない。
99%のコンピューターはウィンドゥズで一般人はセルフメイク式のコンピューターを使うのが主流である。
そらバカ高いマックは人気ないわな~。。。
マックユーザーはミュージシャンかデザイナーくらいである。
もちろんそんな中、マック本体やマック対応の周辺機器を探すのは一苦労である。。。
でもなんとかこちらで自分の命よりも大切なI bookがブッ潰れた時用に故障対策をしなくはいけない。ちなみにこちらではマッキントッシュの名前は『苹果(ピンゴ~)』と呼ばれ、林檎 と言う意味である。
どこを探してもないので電脳ビルでぷらぷらしている店員のお兄ちゃんに聞いてみた。
伊丹谷 『兄ちゃん『ピンゴ~』あるけ~?』
兄ちゃん『あんさん日本人か?』
伊丹谷 『そうや。『ピンゴ~』の専門店どこにあるねん?』
兄ちゃん『そらこんなとこ探してたらあるわけないがな~』
伊丹谷 『ほんだら何処行ったらあんねん?!』
兄ちゃん『ムフフ。。。微笑。。。オーケー!ついておいで!』
伊丹谷 『?は、は、はい。。。』
お兄ちゃんはトコトコと歩き出し、怪し気な階段に僕を連れていく。。。
伊丹谷はトボトボとお兄ちゃんのあとを歩きながら、心の中で...『っていうかお前何者やねん。。。』
階段をのぼり行き着いたところはちょっと高級な雰囲気の店が並ぶ場所。
兄ちゃん『あれだよ。。』
伊丹谷 『わぉ!!』マックG4、G3がずらりと並んだ店がそこにはあった。
パワーブックマックのウィンドウを覗くとウィンドゥズのロゴがふわふわと。。。
伊丹谷 『?!!これニセ物?』
兄ちゃん『何言ってんだ、本物だよ!!』
伊丹谷 『いやいやボディーはマックだけど映ってるのはウィンドゥズじゃん!!』
兄ちゃん『疑い深いな~。。。ほれほれ』と兄ちゃんはキーボードを叩く。
伊丹谷 『?????』
するとOSXの映像がふわりと映る。。。
兄ちゃん『な。。。本物だろ?』
伊丹谷 『。。。。。。。?』
まぁたしかに本物だがこのフェイントには何の意味が。。。?
この店が怪しいのか?どこの店もこんなんなのか?
もうちょいこれから他の店も行ってみよう。。。
結局欲しかったiBookの充電池も手に入れる事ができず、取り寄せならいけるとか。。。
しっかし、どこにこいつら取り寄せんねん!!??? そこ教えんかえ!!われ~~!!
はぁ~~っ。まだまだこの国は謎だらけである。。。