「中華人民共和国ツアー2000千秋楽深州公演」 2000-05-06
注訳(深州の州は日本語フォントがないため表示できません)
ついに今日で中国ツアー2000の千秋楽。
とうとう最終公演がやってきた。
朝、午前6時、広東省の韶関のホテルをバスで出発。
移動時間約7時間。
途中、大渋滞に巻き込まれたりの長距離大移動。
今日の公演目的地は深州。
深州は中国の経済自由都市。ちょっくらいつもの中国とワケが違う。
他の都市から深州に入るときは必ずパスポートチェック。
門をくぐればそこは全く別世界。
びっくりするほどの新都会。景色だけを見ればここは中国とは思えない。
街の雰囲気も大変美しい。
ここにくれば、「中国はごちゃごちゃして汚い」というイメージは全く無くなるであろう。
ゴミきれ1つ落ちていない。
なんとこの街では煙草のポイ捨ても多額な罰金が取られる。
いままで経験した中国では考えられない法律である。
嗚呼 中国という国はなんて広いんだ…。
この街には神戸のような新開拓地とポートアイランドのような巨大テーマパークがある。
その巨大テーマパークの遊園地の中にあるイベントドームで今日のコンサートが行われる。
その会場では毎日スペシャルイベントが行われている。
今日も朝からそこでは海外イベントが沢山行われていた。
夕方行われていたのはロシアの舞踊団のイベント…。
そう、イコール今日もまったく仕込みに時間がかけれない過酷なスケージュールというわけである。
今日その会場に出演するアーティストは私たちだけではない。
全てのコンサートが終わってから伊丹谷良介黒龍現代音楽団のコンサートのセッティングに入る。
メンバーが会場に入ったのが午後6時。
開演は午後8時。
いつもは百歩譲って最低4時間はかかるセッティングも今日はなんと2時間しかない。
そんな事はお構い無しに刻々と時間は進んで行く…。
なんとかリハーサルを終わらせ、午後8時、開演時間がやってきた。
伊丹谷以外のメンバー全員がステージに上がる。
客席からは割れんばかりの大歓声!!
毎回、お客さんのノリはよいが今日のお客さんはなんか違うぞ…!
まだ演奏が始まってもないのに、まるでワールドカップ決勝戦のようなお客さんの盛り上がり様。
SEがかかるといつものようにステージにスモークが吹き出す。
一曲目の「かれたばら」のイントロの演奏が会場に鳴り響く。
その中、伊丹谷が白いラメの帽子を深くかぶり、白い衣装にまとわれてステージにゆっくりと登場。
観客「ウォーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」
前半オリジナル曲を連発。
お客は全員大興奮!!
異常なくらいコンサートは盛り上がって前半終了。
後半もメンバー全員、最後の力を振り絞って演奏を続ける。
お客の歓声がフィナーレに向かってドンドンでかくなっていく…
伊丹谷「皆さん21世紀はアジアの世紀です。」
「私たちで21世紀のアジアを盛り上げていきましょう!!!!!」
観客「ウォーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」
ラストの曲のエンディングではこの22日間の思い出が走馬灯のように頭を横切る。
アンコールでは世界の平和を祈って諸世界充満愛を会場の全員で大合唱。
コンサートが終わっても会場の拍手はしばらくなりやまなかった…。
コンサート終了後、メンバー全員で抱き合いツアーをやり遂げた喜びを分かち合った。
終わった…
とうとう終わった。
こうして伊丹谷良介 黒龍現代音楽団 中華人民共和国コンサートツアー2000の幕を閉じた。