「黄江 野外ステージ スペシャルコンサート」 2000-05-03
今日の午前11時、広東省の長安をバスで出発。
午後1時ごろ広東省の黄江に到着。
昨日のコンサートは雨で中止。
今日も雨が降っている。
今日のコンサートはどうなるのか…
おとついのコンサートでの危険もあり、メンバーもスタッフも不安に満ち溢れていた。
ホテルに着くと今日のコンサートのチラシがホテルにおいてあった。
そこには今日の会場の写真が載っていた。
「おおおおーーっ めちゃ豪華な野外ステージ」
おとついの特設ステージに比べて大変、安心感のあるステージである。
屋根はドーム型で美しくしっかりとしたイカシタ形をしており、どしゃ降りの雨が降ろうと大丈夫そう。
日本でも一度、こんな野外ステージでやりたかったと思ったくらい良い野外ステージである。
よし…これで雨で機材が濡れる心配もなさそうだし、危険性もなさそう。
あとは、リハーサルに大きなトラブるなく開場の午後8時にに雨がやめば言う事なし…。
午後2時、雨は相変わらず降っていた。
午後3時ごろホテルから会場にバンドメンバーが入る。
ここでまたぶっ飛ぶぐらい驚かされる。
会場の楽屋入り口の駐車場に今日のコンサートの宣伝カーが入って来た。
なんとド派手な宣伝カー。
今までの宣伝カーの中で一番 ド派手な宣伝カーである。
というよりも日本では絶対に普通の道路を走っていたらパトカーに捕まる。
トラックの両側面にデカデカと看板をつけているのはまだ良いが
なんとトラックのフロント全面になんかようわからん怪物の顔がでででーんと付いてある。
「こんなん前見えへんから運転でけへんやんけー」と思ったが、ちゃんと怪物の目をくりぬいてある。
たしかに前は見えるやろうけど…ハハ ほんま強烈やなぁー。
とにかくこれ以上の強烈な宣伝カーはもう見る事はないだろう。
午後6時ごろ、相変わらずトラブル続きのリハーサルが始まる。
まだ雨は止まない。
もしかしたら今日も雨で中止なのか…
そんなこんなで開場の時間。
こんな雨の中でもお客はドカドカと傘をさして会場に入ってくる。
「こいつらまじかえーーっ」
午後8時前 雨は嘘のようにやみだす…
「頼む…このまま雨よ、やみ続けてくれ…」
みんなそう願った。
午後8時、開演。会場にSEがながれる。
ステージ袖から爆発的なスモークが吹き出し、美しく風に流され空に上がっていく。
なんとも野外コンサートらしい演出的な幕開けである。
一曲目が終わると、夜空の下のお客が大歓声を上げる。
そして前半、ひき続きイタミヤンロックをぶちかましまくる。
お客は大喜び。
バンドも今日のノリは最高。
雨もまったく降らない。
そして後半戦に突入。
普段中国ではいくら盛り上がってもあまり客席を立つ事はないが全員総立ち。
最後には客席から離れだし、ステージの前までかぶりついて来た。
涼しげな広東省の雨上がりの夜空に伊丹谷良介黒龍現代音楽団と何千人の会場のお客は大合唱でフィナーレを迎える。
伊丹谷「みんなーーーーーっまた会おうぜーーーーーーっ」
観客ハ 「うぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ」
前日、前前日と本当に大変であったが、今日は最高のコンサートを行う事ができた。
さあ、明日は広東省シャオフアーに移動。
のこり後、2都市、2公演。
広東省ツアーはまだ続く…
ではまた明日