「広東省第1回目 仏山公演…」 2000-04-29
午前9時、広州のホテルをバスで出発。
バスで移動2時間。広東省、仏山に到着。
しかし広東省は大都会である。
日本となんら変わらない。
本場の広東料理も最高である。
日本食や日本製品がおいている店も沢山ある。
テレビも充実している。
NHKの衛星放送もやっていて日本の情報もバリバリ入ってくる。
「昨日阪神タイガース10連勝をのがしたんでしょ…」(笑)
いやー、やはり都会は最高。
午前11時、金城ホテルに到着。
このホテルも最高に良いホテル。
チェックインをすまし、ホテルのレストランで昼食をとる。
仏山のお偉いさんと接待食事。
とても歓迎してくれていた。
彼らとスタッフが昼食中、いろいろ打ち合わせをしていた。
なんと聞くところによると今回の広東省ツアー中に中国では誰もが知っている歌手、董 文華(トンウェンファー)さんが今広東省に来ているらしく、伊丹谷良介黒龍現代音楽団とTVライブ共演するかもしれない。
彼女を知らない中国人はいない。
もし本当に共演できたら どエライコトになる…
あくまでも予定だが…
さあどうなるやら…
今日の会場名は金馬劇場という場所で公演を行う。
ホテルから500メートルくらいにある場所。
会場の入り口には「日本のスーパースター伊丹谷良介黒龍現代音楽団歓迎…」と30mぐらいの垂れ幕が掛かっている。
まいどまいど、たいそうにありがたき幸せ。
午後2時メンバー全員会場入りする。
会場はなんとも高級感あふれるクラシカルな劇場。
なんかヨーロッパの貴族でも集まりそうな客席の作り。
伊丹谷的には最高にかっちょ良い劇場である。
普段はクラッシックコンサートしかやっていないらしい。
こんなホールでロックショーをやってみたかった…。
午後8時、開演の時間を迎える。
なんか様子がおかしい…
会場にSEが鳴り響き、緞帳が開く。
おおおおおっと、なんと客席がガラガラ…
いつも満員御礼の大歓声の会場が今日は以上に少ない。
「えらいこっちゃでー」っと思いながらもいつもと変らぬ演奏を続ける。
なんでこんなにお客が少ないんだ…
雨が降っていたからか…
今日の入場料が以上に高かったからか…
今までのコンサートからすると考えれない。
今だに理由がわからない。
恐らくコンサートを運営する側のトラブルに違いない。
とにかく客が少なかろうが多かろうが全力でコンサートに挑んだ。
途中メンバーの何人かがこう感じただろう…
「全然いつもより盛り上がれへんわー、なんかテンション下がるなー…」っと。
しかし、来てるお客さんは一人250元も入場料を払って頂いてコンサートを見に来ている。
いつもの入場料の倍。
という事は倍以上の感動を与えないといけない。
もっと言うと250元あればCD30枚くらい買える。
と言うことは、お客さんにCD30枚分以上の価値を与えなければ行けない。
たとえ、たった一人の客であろうとも…
とにかくお客は少ないなりに充分盛り上がれたコンサートであった。
いつもいつも何千人の大歓声を浴びている私達にとって良い経験のコンサートであった。
明日の街は、何千人規模の体育館大規模コンサート。
またギャップの激しいこと…
今には会場の大きさや観客人数が問題ではない。
「なぜ今日のお客さんが少なかったのか…」も当然、問題ではない。
会場のスミからスミまで一人一人を楽しませることが出来たのか…
それだけが問題でありコンサートの課題である。
これからもそれらを最良にしていかないといけない。
さあ明日は午前8時にホテルを出て、バスで7時間かけて次の公演地へ向かう。
気を締めなおして明日に挑みたい。
ではまた明日