「嵐の前の静けさ…」 2000-04-26
毎度 伊丹谷です。
今日は昆明オフ最終日
明日昆明で最後のコンサートを終えてあさって飛行機で広東省へ大移動。
まだツアーの半分も終わっていない。
メンバーやスタッフにも疲れが見えはじめている。
ここまでは誰でも楽しく面白いサイコーのツアーである。
ここからが大変である。
前回のツアーに例えれば、後半はいろいろな面でヘビーになってくる。
まず
コンサート回数が増えだす。
疲れがたまりだしてくる。
中国の空気になれだす。
中華料理に飽きだす。
演奏に飽きてくる。
コンサートの感動がうすれてくる。
ストレスがたまりだす。
人間関係もなれだし、少しわがままになりだす。
真剣になればなるほど怒りっぽくなる。
その他もろもろ…
どんな性格の良くできた人でも普通の人間ならこの症状のどれかは発生する。
全部あてはまってもおかしくない。
前回のツアーメンバーはそれを見事にこなした。
そのメンバーの大半が今回のツアーに参加してくれている。
今回の新しいメンバーも人間的にも技術的にも最高のメンバーがそろっている。
彼らは今後のツアーも必ずこなしてくれると信じている。
前回のツアーメンバーや今回のツアーメンバーを含め、彼らとツアーを同行できたことを大変誇りに感じている。
そんなイカシタ彼らとめぐり合えた伊丹谷良介は大変幸せものである。
さあ、今からが伊丹谷良介の本格的な正念場である。
もちろん精一杯メンバーにも気は使う。
だがホローできない事も多くなってくる。
時には黙って見守ることしかできない。
自分の体調や精神の自己管理、毎回の公演のステップアップ、現地の方々への気配り。
自分の中でも許容範囲の限界の中でコンサートツアーをこなさなければならない。
伊丹谷良介に泣き言は絶対許されない。
人間として、アーティストとして許されない。
死んでも『辛い』という言葉を吐くことはできない。
これだけの大人数の協力者や応援者、コンサートに足を運んでくれるお客さんが存在する限り 彼らを裏切る事は絶対にできない。
誰から義務ずけられたことでもない。
伊丹谷良介の欲張りなエゴにすぎない。
ただ恥ずべきエゴとは思っていない。
今、伊丹谷良介の単なるエゴを通すことが伊丹谷良介の最大の宿命なのである。
本当に皆さんありがとう…
うまく言葉で言えませんが感謝の気持で一杯です。
音楽万歳!
ロックンロール万歳!
伊丹谷良介黒龍現代音楽団万歳!!
命を賭けてでも今回のツアーを成功させて見せます。
アジアのロックスターとして、日本人として恥ずかしくないように伊丹谷良介は前進し続けます。
さあ、明日の雲南省、最後の昆明コンサートを必ず成功させ、地獄の広東省に挑む…
今日は嵐の前の静けさのようだ…
ではまた明日